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社外ファイル交換システム

 
リコーではLotusNotes/Dominoをグループ全体のコミュニケーションインフラとして十数年にわたり活用しています。グループ会社の中では多くのアプリケーションが開発され、多岐にわたる業務に活用されています。ここでは、特に活用度の高いアプリケーションを紹介します。今回は、社外ファイル交換システムを紹介します。

社外ファイル交換システム

社外ファイル交換システムは、大容量ファイルをメール以外の手段で社外に送付するシステムです。
Notesの仕組みを利用して、セキュアで簡単に取引先・得意先に大容量ファイルを送付することができます。

課題/困りごと

一般的に大容量ファイルを社外に送付する際、以下のような困りごとがあります。

  1. メールシステムの送信メール容量制限などで、大容量ファイルをそのまま送信できず、ファイルの分割送信などで手間がかかる。
  2. USBメモリーやCD-ROM等の外部記憶媒体を利用すると、媒体紛失による情報漏えいのリスクがある。
  3. 無料のファイル交換サービスサイトなどを利用するのは会社で禁止されている。
Notesのメールを利用している企業では、メールデータベースの容量制限や送信メール容量制限を行なっているケースが多く見られます。理由は、サーバーの安定稼働やディスク資源の有効活用、および送信先への配慮が挙げられます。
送付対象のファイルサイズが大きくなりすぎた時、ファイルの圧縮や画像データの縮小など「ファイルサイズを小さくする」努力が必要になります。それでも送信メール容量制限をクリアすることができない場合は、ファイルを分割して複数のメールで送付することになり非常に手間がかかります。
また、USBメモリーやCD-ROMなどの外部記憶媒体を利用してのファイルの受け渡しは、媒体自体の紛失が懸念され、実際紛失による情報漏えい事故も少なくありません。
他の解決手段として、無料のファイル交換サービスサイトを利用する方法もありますが、データを他サイトに預けることを、情報セキュリティの観点から、会社によっては禁止している場合も少なくありません。

システム概要

Notesを活用した社外ファイル交換システムは、2つのDominoサーバーを利用し、大容量ファイルを外部に送付します。社内のネットワーク内と、受信者がアクセス可能な社外ネットワーク上にそれぞれDominoサーバーを配置します。
社内と社外のDominoサーバーは、ファイアウォール越しにDominoサーバーの定期複製にてデータを社内から社外へ複製します。受信者はAnonymousで社外のDominoサーバーにアクセスします。その際に、システム内部で生成されたアカウント、パスワードにより社外ファイル交換システムにてパスワード認証を行ない、セキュリティを確保します。
主な機能は以下になります。
  • メール作成機能 
    通常メールのように、件名、内容の入力及び、ファイルの添付ができる
  • 受信用アカウント生成機能
    ダウンロードに必要な受信者専用アカウント、パスワード、ダウンロードページURLを自動生成できる
  • 受信者ダウンロード機能
    システム内で自動生成した受信者専用アカウント、パスワード、ダウンロードページのURLにより添付ファイルをダウンロードできる
  • 送信取消し機能
    未送信時にメール送信を取り消すことができる
  • 送信データジャーナル機能
    送信登録されたデータを日々他のデータベースに記録できる
  • アクセスログ機能
    受信者がアクセスした結果を記録できる
    ※パスワード認証時のパスワードエラー等の認証失敗もログとして記録する

システムの流れ

図1の流れに沿って社外にファイルを送ります。

  1. ユーザーが添付ファイルを新規作成し、そのファイルの送信先メールアドレスとコメントを入力し、文書保存する(送信者処理)
  2. 定期エージェントにより、アカウントとパスワードを設定する文書を生成する
  3. 2で生成されたアカウントとパスワードにURL情報を記入したメールを1で設定されたユーザーにコメント付きでメール送信する
  4. ブラウザから3で通知されたURLにアクセスし、ログオン画面で通知されたアカウントとパスワードを入力する
  5. 該当するリンク文書より添付ファイルをダウンロードする
  6. 社外ユーザーがファイルを添付し、文書を保存する(受信者処理)
  7. 当日のデータのみジャーナル用アーカイブDBにコピーする
図1

特徴

Notesを利用して自社のファイル交換サイトを構築することで、セキュアで信頼性の高いファイル交換環境が実現できます。
Notesを利用した社外ファイル交換システムには以下の特長があります。

ジャーナルによる高いセキュリティ

  • 文書及び添付ファイルをジャーナルすることによる不正利用の抑止と、問題発生時の追跡が可能である

自由度の高い設計

  • ノーツデータベース開発による、自由度の高い設計

導入・展開の容易性

  • ノーツインターフェースによる、容易な導入と展開

比較的安価なランニングコスト 

  • ライセンスはDominoサーバーライセンスのみ
    ユーザーライセンスは不用

メリット

Notesを活用した社外ファイル交換システムには以下のようなメリットがあります。
  1. 大容量ファイルをファイル分割などせずに簡単にそのまま送信できる
  2. 外部記憶媒体を利用しないため、情報の紛失リスクが低い
  3. 自社のシステムであるので安心して利用できる

動作環境

Lotus Notes/Domino 8.02以降
InternetExplorer6.0 7.0

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