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NotesDomino7マイグレーション事例

 
リコーテクノシステムズは社内のNotes環境をNotesDomino7(ND7)環境へマイグレーションしました。それに伴い、ND7サーバーを専用設備の整ったデータセンターに集約化しています。 前回はクライアントのバージョンアップについて紹介しました。今回は、メールサーバーの集約について担当者に聞きました。

サーバー集約の背景

今回ND7マイグレーションに伴い社内のND7サーバーをデータセンターに集約する計画を立てました。
R5Dominoサーバーの基本設計はR4時代にさかのぼります。当時の社内ネットワーク環境を考慮し、各支社に分散配置しました。
その分散環境下では、いくつかの問題を抱えていました。

1.専任管理者不在によりトラブル発生時のサーバー復旧までの時間が長い

リコーテクノシステムズでは、IT/S推進室で社内のIT環境を管理しています。しかし、拠点数が多いため、必要拠点にIT/S委員というIT利用環境の管理を支援する役割を置き、拠点のIT環境を維持しています。IT/S委員は各拠点でITスキルの高い社員が任命されますが、本業との兼務でIT/S委員を務めています。
IT/S委員は本業で外出もしますし、サーバー管理の為に土日の出勤も義務づけられていません。したがって、トラブル発生時にすぐに対応できないケースがでてきます。そのためダウンタイムが長引いてしまい、当日内にサーバー復旧できないケースも発生していました。その間、拠点のユーザーはメールが使えない、情報にアクセスできないといった状況が発生していました。

2.支社のサーバー管理者の負荷増大

IT/S委員は、本業以外にIT利用環境も維持するため、負荷が増大していました。IT/S委員がサーバーを管理すると決めた当時と比べ、ビジネス環境は激変しています。当時と比較にならないほどメールの影響度は増し、影響度と比例してIT/S委員の心理的負担、時間的負担も増してきていました。会社として手を打つべき時が来ていました。

3.サーバーの安全対策

データの保全についても不安がありました。各拠点内のサーバーはサーバールームに設置されていましたが、火災、停電、自然災害などへの対策は不十分であるとリクスの一つに上げられていました。
それらの解決策として、サーバーの集約を行う事になりました。

サーバーマイグレーションンで大変だった事

第一の困難は、10,000人のメールファイルを拠点サーバーから新設するサーバーに移動する事です。ボリュームが多いだけに作業ミスが発生する可能性も高く、最適な移行方法を求めて検討を重ねました。
その結果、以前から人事異動時のメールファイル移動に便利ツールとして使っていた“移行ツール”を使って行う事にしました。“移行ツール”は拠点の管理者が自分の負荷軽減の為に作成して使っていたものです。メールファイルの所有者(ユーザー)が自ら起動します。機能は3つです。
  1. ロケーション文書のホーム/メールサーバーの情報を変更する
  2. 新しいホームサーバーに複製を作成する
  3. ユーザーにメールで移行完了の通知と後処理の指示を行う
このツールを利用して10,000個のメールファイルの移動をスムースに完了できました。
次に、サーバー移動に応じない“社内抵抗勢力”の存在です。新サーバー移行時の制限事項に、メールファイルは30MB以下にするというルールがありました。この点について納得しないユーザーが何人もいました。リコーテクノシステムズでは、1か月経過したメールは自動的に削除するルールで運用しています。ユーザーは自分の責任でメールをアーカイブします。このルールでは、ゆるい範囲でのボリュームはコントロール可能ですが、人によってはメールファイルの容量が100MBを超えている事もあります。職務によってメールの使い方や扱うデータが異なるため、一律のボリューム規制はしてきませんでした。しかし、一定期間内に新サーバーに移行するために、通達文書や掲示板を通じて30MB/人ルールの再徹底をアナウンスすると共に、移行の進まないユーザーには個別連絡と、IT/S委員から直接アプローチを行ってもらいメールファイルの移行を完了しました。

サーバー集約してよかった点を教えてください

なんといってもメールのND7へのマイグレーションを一括でできたことです。各拠点にサーバーが分散した状態では、拠点毎にマイグレーションしなければなりません。IT/S委員の負担も考えると一箇所に集約してIT/S推進室で処理できたことは非常に良かったと思います。
2点目は、集中管理下なのでメールのダウンタイムが短くなりました。ユーザーの利便性が向上しました。
データセンターに集約したND7のメールサーバー
ブレードサーバーを採用したため、省スペースかつ省電力を実現できました

今後の計画を教えてください

データベースの移行の事前準備が完了しましたので、データベースサーバーついても、専用設備の整ったデータセンターにND7サーバーを新設し、各拠点のDominoサーバーを完全に撤去する予定です。
メールの移行は計画から完了まで約半年の期間をかけて行いました。その間、並行してノーツアプリケーションのND7移行準備も進めてきました。データベースサーバーのND7への移行ですべてが完了予定です。
以上リコーテクノシステムズのNotesDomino7環境へのマイグレーション体験談でした。
話し手:リコーテクノシステムズ IT/S推進室 石井 洋喜
聞き手:RTS Communication Club 佐藤
※ NotesDomino7は、正式には、IBM Lotus Notes/Domino 7.0であり、米国IBM Corporationの製品です。
※ Lotus NotesおよびLotus Dominoは、米国IBM Corporationの登録商標です。

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