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なぜLotus Notes/Dominoをバージョンアップするのか?(2)

 

情報系システム見直し時における検討ポイント

連載の最終回となる今回は、前回に引き続き、バージョンアップを決定された企業・組織がどういったポイントで評価をされたのか、できるかぎり共通項となりうる要素を解説します。

セキュリティ要件への対応

システムに対して求められるセキュリティ要件は、グループウェア、情報系システムの企業・組織への導入が始まった十数年前と比べて、現在ではより厳しく、子細なものとなってきています。
Lotus Notes/Dominoは過去のバージョンにおいてもセキュリティについては高い評価を受けてきましたが、時流の変化にともない、特にR5以前のバージョンでは対応できないセキュリティ要件も出てきております。
ここでは、そのうちの代表的なものをいくつか紹介します。
Lotus Notes/Dominoをバージョンアップすることにより、
  • アプリケーションの利便性
  • これまで蓄積されたデータやノウハウ
これらを損なうことなく、いま現在必要とされるセキュリティ要件を満たすことが可能となります。

監査を目的とするメールの蓄積

各人のメールの管理をユーザー個人の裁量にまかせていた数年前までの状況とは変わって、昨今では情報漏洩などの事態に対応するためにシステム管理者側でメール監査に備えることが必要とされています。
Lotus Dominoではバージョン6よりメールジャーナル機能を実装し、従来のユーザー個人の裁量によるメールデータベース管理を行いつつ、システム管理者側でも監査に備えて、すべてのメールのコピーをサーバー上に取っておくことが可能となりました。
また、長期間にわたって蓄積されたメールデータについては、Common Store for Lotus DominoをはじめとするLotus Domino対応のデータアーカイブソリューションと連携させ、効率的なデータの保管と、過去のメールを必要とする事態が発生した際の迅速な検索・データ引き出ができるようになりました。

レプリカ(複製)の柔軟な制御

Lotus Notesクライアントの機能の中で、モバイル対応は発売以来高い評価を得てきました。Lotus Dominoサーバー上にあるデータベースをクライアントPC上にレプリカ(複製)を作成し、外出時等のオフライン状態でも利用できる機能は、モバイル環境での作業効率を飛躍的にアップさせるだけでなく、ワークスタイルの変革をももたらしました。
しかしレプリカの機能により、顧客情報や取引履歴を蓄積するデータベースなど、機密性が高く、外部への持ち出しを禁止すべきデータベースが、社外に持ち出すクライアントPCに複製されている場合もあります。
以前のバージョンのLotus Notes/Dominoではデータベースに対して「読者」権限があるユーザーは、クライアントPC上にデータベースのレプリカを作成することが可能となっていました。
もちろんデータベースへのアクセスはユーザー/グループごとに割り当てられたアクセス権に寄ります。
しかし、情報セキュリティへの認識が急激に変化してきている現状では、そもそもデータの複製自体を許されない類のデータに対しては、適切な運用とはいえない状態となってしまっていました。
そこで、バージョン6.5以降ではデータベースのアクセス制御リストでの設定項目が拡張され、ユーザーもしくはグループごとに対して、「文書を複製またはコピー」の制限を行うことが可能となりました。
この項目のチェックを外すことによって、対象となるユーザー/グループはLotus Dominoサーバー上にあるデータベースについては、割り当てられたアクセス権の範囲でアクセスすることができ、複製およびコピーについては不可能な状態となります。
アクセス制御リストでの設定にてアプリケーション、ユーザー/グループごとにレプリカの可否を柔軟に割り振ることによって、モバイルでも利用してもらいたいアプリケーションの利便性と、ネットワーク上でのみ利用を許可するアプリケーションの機密性とを両立させる運用が可能です。
ほかにもLotus Notes/Dominoだからこそ実現可能な情報系システムに必要とされる様々な要件について、最新のバージョンであるLotus Notes/Domino 8の機能をベースにまとめられた資料「すぐわかる Lotus Notes/Domino: Lotus Notes/Domino 8対応版」が日本アイ・ビー・エムのLotusソフトウェア Webサイトにて公開されています。
こちらもご一読いただいたうえで、現在ご利用中のLotus Notes/Dominoと比較し、どういった要件が不足しているか、Lotus Notes/Dominoのバージョンアップによって対応することが可能かを、整理・検討されることをおすすめいたします。

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